金丸今日の小言(ロングバージョン)
植木屋編
私は週一回植木屋のお手伝いに行っている。
何故植木屋をやってるかだって。
それはお金がないからだ。
色々社会勉強を身につける為とか言いたかったが、根が素直だから正直に言ってしまった。
「自画自賛」である。
誰にも誉められないからよく私は自分の事を誉める。それは誉められる事をしてないからなのは言うまでもないが...
話がずれてしまったので本題に入ることにする。
場所は言われた場所に現地に集合する形である。
この前起きた大きな事件の話しをしていこう。
当日いつもの通り現地におもむいた。
場所は青山通りの欅通りである。
作業の内容は職人さんが切った欅をパッカー車(かっこよく言っているがゴミ収集車)に運ぶという仕事だ。
なかなか楽だと思うと思われるがこれがなかなか大変である。
大体平均で長さは20~25メートルの高さ
であり、もっと大きいものだと40メートルの高さになる。
別に私は昇らないので職人さんは大変である。
余談であるが昔は安全帯(身体と気を結ぶ道具)を使っていなかったので、足を滑らせ即死に直結する事故があったとの話しを職人そんから以前聞いた事がある。
いざ仕事が始まり欅の幹が高いところから落ちてくる。
もちろん安全面に気を使い落とす前に笛を吹きこちらも大きな声でOKですと言った後に落としてくれる。
尚且つヘルメットを着用しているので、
完璧な事故対策だとこの時は思っていた。
欅の木は何本もあるので職人さんが別々に昇りその下にパッカー車に運ぶ私みたいな人も何人もいる形である。
ある時笛を吹いたあと、
「OKです。」
という声が同じ時に重なり
「OKです。」
との声で欅の枝(太い幹)が落ちてきた。
想像しただろうか。
言うまでもない。
私は準備ができていない。
もちろん頭に落下した。
凄い衝撃を食らう。
落下してヘルメットにあたり、当たった衝撃でヘルメットが割れる。
そしてそれと同じくして鼻血が吹き出す。
大丈夫なの?
まさか...
と思った人はいるだろう。
でも大丈夫。
生きているから書いているのである。
そのあと救急車で運ばれ気づいたときには病院のベッドの上であった。
ただその日の出来事は覚えていない。
その時の記憶を辿ると、前後の記憶を抜けていた。
思い出したのもしばらくたった頃である。
ただその時のぶつかる前と救急車から病院までの記憶は鮮明に覚えている。
ぶつかる前に金丸は心のなかで思った。
「あーぶつかる。」と。
その時走馬灯は本当にあるって実感をした。
ぶつかるまで時間でいうと1~2秒あるかないかの時間だが、ゆっくり流れている。
産まれた時から保育園時代、小学校、中学校、高校、大人になるまでの思い出深かった内容が頭のなかで流れてくる。
ぶつかってから起きるまでの間は
景色が変わり綺麗な大空と広い大地にいてとても清々しい。
皆が楽しそうにしている。
何故かこの時私の容姿は祖父と祖母の思い出深かった幼少時代の頃である。
そのなかで近寄って来る人がいる。
大好きだった祖父と祖母だ。
嬉しくなり祖父と祖母の近くに寄ろうとしたら、
祖父と祖母「(怖い顔で)まだこっちに来るのは早いよ。戻りなさい。」
金丸「一緒にいたい。」
と伝えると、待ってる人がいるから戻りなさいと今度は優しい顔で伝えてきた。
祖父と祖母「(優しい顔で)いつでもまた会えるから」
金丸「分かった。また会おうね。」
と伝えると、ベッドで目が覚めた。
とても貴重で不思議な体験をしたと
今でも鮮明に覚えている。